お母さんの着物

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先日、改めて”日本の着物ってすごいな””京都ってすごいな”と実感しました。

お母さんが私の入学式に来た古い着物を、
息子の小学校の入学式にも着たいと思い
実家から送ってもらいました。

その着物はお母さんがお嫁入りのときに作った着物。
色無地でシンプルですが、なんせ23歳のお嫁入り。
色は濃い明るいピンク色でした。

35になった私がこれを来て良い物か…

しかも”テナガザル”と子供の頃言われたくらい私の手は長い。

この着物きれるのか?

そんな時、着付けを習っているツッチー先生に
四条河原町の呉服屋さんを紹介してもらいました。
「四条」の、「河原町」の、「呉服屋さん」。
とても敷居が高そうで普通一人では絶対に入れそうにありません。
それでも、京都の”紹介”というシステムは素晴らしく
若造の私をとても親切に受け入れてくれました。

まず寸法直しを相談。
一度全部ほどいてしまうとのことでした。
それなら、しみ抜きも必要だし”染め直し”てはとの提案。
染め直しとは本では目にしましたが、実際私の(母の)着物で出来るのか?!と戸惑い。

また、そんな私に親切に説明していただき
心配しなくても、ある程度希望の色に染まるとの事でした。

着物の色を色見本から選んで、薄い黄緑色にお願いしました。
寸法も自分の寸法に合わせて頂きました。

待つこと3か月、出来上がりの電話がかかって来ました。
若々しかったピンクの着物が、約30年の時間を過ごし
落ち着いた黄緑色に染まり生まれ変わって戻ってきました。


30年前のお母さんの着物を私がまた着ることができる。

きっとあのままだと、この先まだ何十年も誰にも着られることはなかったのかな。


いろいろと思いが浮かび上がり

そして着物というものが再生できる事、
京都では、再生が今でも日常的に出来る事。
素晴らしいなと、ただただ思うばかりです。
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by a-koko | 2012-11-27 15:29 | 日々
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